職務経歴書の職務要約の重要性

職務経歴書が応募書類全体の中でも重要な位置を占めていることは言うまでもないですね。それからその職務経歴書の中でいわゆる職務経歴部分、キャリアについて細かく説明しているメインパートが重要であるということも言うまでもないことなんですけども、今日お話したいのは職務経歴書の中でもそれ以外にも同じくらい重要なパーツがあることをお話します。

それは職務経歴書の冒頭部分によく入れるキャリアの要約みたいな部分です。これはあなたが今までどいうことをやってこられたのかを数行の文章で要約したものです。この部分の名称というのははっきりつけられているわけではないんですけども単に要約、職務概要、職務要約、あるいは経歴要約などいろいろ言い方があるんですけども職務経歴書の冒頭に置かれるものです。この部分を入れる人と入れない人がいるんですけども入れることを是非オススメします。

これを入れることによってどういった効果効用があるのかといいますと、まずひとつは職務経歴書全体の精読率があがるということです。
つまり採用担当者が全体をじっくり読んで内容を理解してくれやすくなるということなんです。やっぱり職務経歴書ってボリュームがありますし経歴とか細かい内容でビッチリ書かれているのでいきなりそれを手に取ってもなかなか細かいところ隅々まで読んでもらうことは難しいことなんです。

ところが冒頭におよその全体像を伝えておくことでこの人はそもそもだいたいこういうことやってたんだなっていうことが最初である程度把握できるのでその後の細かい記述説明も比較的頭には入りやすくなるということなんです。これがひとつのポイントなんですけどもうひとつ大事なことがあります。

それは冒頭であなたの言葉であなたのキャリア全体の要約を伝えることで、ひとつのイメージをあなたの方から読み手に対して持たせることができることです。つまり、あなたをどういう人間なのかということを自分の望む形でコントロールすることができることなんです。別の言い方をすると「刷り込み」とか「先入観」そういった表現を使うとわかりやすいかもしれないですけども最初にあなたがどういう人間なのかどういう仕事を経験してきた人なのかっていうおよそのイメージをどういう形で与えられるかによってその後の本編受け取り方とか印象も実は違ってく来ます。

例えば極端な例でいうとその冒頭のところで

「私はこれまで２回転職をしてきました。」

と同じキャリアなんだけど

「私はこれまで20年間経理一筋でやってきました」

と言うのとでは、そのあと読み込むときの印象が全然違ってきます。

冒頭でのイメージの持たせ方というのは、非常に大事であって全体に渡って影響してくることを是非頭に入れておいてもらいたいです。

ですのでこの要約を書くときには、要約ということを生真面目にやろうとしてキャリアの全体を均一にまとめる必要がないということなんです。むしろ重要なところ、あるいは余り伝えたくないところであると思いますので、そういうウエイトをしっかり効かせてとにかく自分をどう理解してほしいのかっていうことを徹底的に考えて表現して欲しいと思います。

この冒頭部分を要約がうまく表現できれば職務経歴書全体の印象がぐっと違ってきます。是非気を抜かないで冒頭部分の文章をしっかりやってもらいです。