履歴書の学歴の書き方を解説している
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履歴書は、転職活動では必ず作成しなければならない大事な書類です。履歴書の学歴は、既成の事実を書き並べるから簡単に書けると思っていませんか?
実際に書こうと思ってペンを持ったら、「学歴っていつから書けばいいの?」「俺って中退しているんだけど・・」と細かい部分が気になってきます。また、中途採用と新卒採用で、気をつけなければならないポイントも若干異なってきますので、そのあたりにも触れてみます。結構みなさん悩んでいます。
まず、学歴・職歴欄1行目の中央に「学歴」というタイトルを書きます。このとき「学 歴」のように文字の間を1文字空けて体裁を整えます。
2行目から各学歴を書きます。全ての行で「昭和」「平成」のように元号は略さずに書きます。元号と西暦を混ぜてはいけません。西暦で書いてもいいですが、その場合も履歴書内全てで統一します。
年号は、和暦でも西暦で書いても数字の後ろに「年」「月」と書く必要はありません。
良い例 2015 9
悪い例 2015年 9月
古い学歴から順番に書き、同じ学校名が続くときも「〃」や「同上」などと省略せずに、フルネームで同じように書いてください。
ひとつの学歴が長くて1行に収まらないときは、2行以上になってもかまいません。
転職者、新卒者、アルバイトの学生の3つのパターンで異なります。基本的には、以下のように書くのが一般的です。
最終学歴が大学以下は、中学卒業から
中学卒業、高校入学、高校卒業、大学入学、大学卒業(見込み)
最終学歴が大学院(修士)以上は、高校卒業から
高校卒業、大学入学、大学卒業、大学院入学、大学院修了(在学中、修了見込み)
中学卒業後、高校に進学した方は、「高校卒業年」から、専門学校に進学した方は、その専門学校を卒業した年から書きます。
「中学校の卒業年」から書きます。高校や大学は在学中なので、卒業の年を書く行には、「卒業見込み」と書いてください。
平成○○年○月 ○△大学○○学部××学科(卒業見込み)
高校生や大学生のアルバイトに応募する場合は、「中学校の卒業年」から書きます。在学中であったら、現在の学年と「在学中」と書いてください。
記入欄があまったりするようなら、小学校から書いてもいいですが、その場合、小中学校の卒業だけを書きます。
略さずの正式名称を書きます。学校名の正式名称に旧漢字が含まれる場合は、履歴書にもそのとおり旧漢字で記載します。これは、その学校のホームページなどを見ればわかります。
「県立」「道立」「都立」「府立」「国立」「私立」の区分も書きますが、国立大学の場合は、「国立」は省略するのが慣例となってます。区分のあとは1文字分空けるとバランスがいいです。
高校の場合を例にとると、「○○高校」ではなく「○○高等学校」と略さずに書き、頭に区分をつけます。
複数の学科があった場合、「普通科」や「商業科」などの専門も書いておくとベターです。
○○県立 △△高等学校普通科卒業
北海道立 △△高等学校
東京都立 △△高等学校商業科卒業
大阪府立 △△高等学校工業科卒業
私立△△高等学校
大学以上の学歴の場合、大学は、学部、学科を書き、大学院であれば、研究科・専攻まで書きます。両者ともスペースがあれば講座名やコース名など記入しても良いです。
大学院を修了していたら修士論文テーマを書いてください。また、中途採用の場合に希望職種に関係した仕事に応募して、専攻をアピールしたい場合は、大学卒業の場合でも卒業論文のテーマを書いておくと良いです。
平成○○年○月 ○△大学○○学部××学科入学
平成○○年○月 ○△大学○○学部××学科卒業
卒業論文「○○の××に関する一考察」
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大学や専門学校の夜間部・二部、定時制高校などは、りっぱな学歴ですので記入しましょう。
大学の研究生や聴講生や別科・専攻科もりっぱな学歴となります。研究生などのように「卒業」や「修了」といった概念がないものは、最後に「(○○年×月まで)」と書きます。
平成○○年○月 ○△大学○○学部研究生(平成●●年▲月まで)
以下に、これらの定義を解説します。
卒業 小学校、中学校、高等学校を卒業した場合
修了 大学院修士課程、博士課程、専門学校を修了した場合
在学中 入学したが、まだ卒業していない場合「○○年在学中」
卒業見込み 卒業していないが卒業が決まっている場合「卒業見込み」。多くの就活生の場合は、このパターンですね。
入学したが卒業できなかった場合は、「中途退学」と書きます。「中退」と省略しないようにしてください。中途退学は、あまり良いイメージはもたれませんので、経済事情などで、やむを得ず退学しなければならなかった場合は、次の行に、中途退学した理由を書きます。「採用しても辞めてしまうのでは?」と思われないように理由を書いておきましょう。
平成○○年○月 ○△大学○○学部××学科 中途退学
家庭の経済的事情のため
しかし、中退の理由が、「学業についていけなかった」など経済的事情でやむを得ない場合以外のマイナス要因の場合も書いておくほうがいいです。
中退が主な原因で書類選考が落とされることはないですが、履歴書に書いてなくても面接のときに、必ず中退した理由は聞かれるので、面接で明快に答えられるよう回答も準備しておきましょう。
高校、大学を休学している場合は、休学時期と期間を書きます。さらに、休学している場合、採用担当は、あまり良いイメージを持ちませんので、病気などでやむなく休学した場合は、次の行に、休学した理由を書き、現在は完治しており採用後の業務には支障がないことを伝えましょう。
平成○○年○月 ○△大学○○学部××学科 休学
○○のため入院。現在は完治し業務に支障ありません。
転校の場合以外は、学歴欄に記載します。
義務教育期間から高校までに転校した場合は、特に記載は必要ないです。入学時と卒業時の学校名を見ればわかるからです。
大学間の転学や大学への編入学は記載します。
平成○○年○月 ○△大学○○学部××学科Y年次転入
平成○○年○月 ○△大学○○学部××学科Y年次編入
同じ大学内で学部や学科を変わることをいいます。「転学」「編入学」と同じように記載します。
高校から大学にかけての入学年を見れば、浪人したことがわかり、大学の入学年と卒業年をみれば、留年したことがわかりますので、書く必要はありません。逆に浪人や留年したことを、学歴欄に書くと、面接で理由を突っ込まれる可能性があるので止めましょう。
無理に日本語に訳さないで、日本の学校のように頭に「国立」「私立」などの区分をつけてそのまま書きます。先頭には、国名を書いておきます。もちろん日本語で書いてもかまいません。
平成○○年○月 米国 □□州△△大学入学(語学留学)
平成△△年△月 米国 □□州△△大学卒業
ここで「留学」と「語学留学」を分けて考えます。「語学留学」については次で説明しています。
「留学」は、1年以上ならば学歴欄に書いていいです。卒業や修了といったものがないものは、大学の研究生の場合と同じように、最後に「(○○年×月まで)」と書きます。
留学理由や留学先での内容を強調したい場合は、履歴書の自己PR欄に記載します。
平成○○年○月 米国 □□州△△大学留学(平成●●年▲月まで)
ただし、研究者として留学した場合は、「職歴欄」に書きます。
語学留学や短期留学の場合は、学歴欄には記載しません。
「語学留学」の場合は、上で説明した「留学」とは異なり、研修や習い事のようなもので学位を取るわけではないので、学歴欄ではなく語学あるいは資格欄に書きます。そのような書く場所がない場合は、学歴欄か職歴欄に書いても良いですが、語学留学であることがわかるように記載してください。
平成××年 ×月 アメリカ カリフォルニア大学 ロサンゼルス校付属語学学校 語学留学(10ヶ月)
学校名は、英語でも日本語でもどちらでも良いです。
終わった日付は、「修了」や「卒業」という表現はちょっと違うので、書かないで語学留学期間だけ書きます。
注意したいのは、語学留学は「留学」ではなく「語学研修」です。上の例のように「語学留学」と書かないで大学名だけで履歴書を提出すると、厳しい会社では、学歴詐称するつもりかと疑いをかけられてしまいますので気をつけてください。
学校名の変更したことを特に説明する必要はありません。「転校」の場合と同じで、入学時と卒業時の学校名を見ればわかるからです。
社会人経験は、「職歴欄」に書き、そのあとの学生の経験は「学歴欄」に書きます。このように書くと、一見学歴や職歴にブランクがあるように見えますが、年月を見れば、わかるので心配しなくても大丈夫です。
これらを記載したいという方は、資格・免許欄か趣味・特技欄に書きましょう。1~5は、「資格・免許欄」に、6は「趣味・特技欄」にですね。
かなり細かい部分まで書き方が決まっていることに驚かれたと思います。どこにでも通用するように基本情報をおさえた履歴書を完成させるのはもちろん、応募する会社の業種・職種に対してアピールできる部分は強調したり、退学や休学などといった不利な学歴がある場合は、理由を書いて、採用担当官になるべくマイナスイメージを取り払ってもらえるように記載することがポイントになります。
転活応援侍は、応募企業の業種、職種などの背景を考えて、同じないようの履歴書を使いまわしせずに、毎回、履歴書の内容を変えて送付していました。
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